カ・ラー・オーノヒ・マイ・オ・ハエハエが選んだアウアナは、♪ヘレナ。愛する妻に贈るラブソング

リー・モナーク・フェスティバルは、最終日の土曜が現代フラであるアウアナ部門の日。厳かな踊りが多い金曜のカヒコに比べると、アウアナはなんと言っても、ダンサーたちの衣装も華やかで、踊りだけでなく曲を聴くのも楽しみです。クムフラたちが選ぶ曲は、その年に話題になったヒット曲から、誰もが知る有名曲、そして往年の名曲があったりして、バラエティの豊かさはハンパありません。

そんな中、カ・ラー・オーノヒ・マイ・オ・ハエハエが、今年どんな曲を踊るか、ハワイのフラ・ファンたちも一目を置いていると思います。このハーラウのクムフラは、1994年のミス・アロハ・フラに輝いたトレイシーと、ハワイ大学のハワイ語教授を勤めるケアヴェ。夫婦クムフラが2005年に開いたハーラウで、フラ・スタイルは “古き良き時代の往年のフラ”。今、クプナ(シニア)と呼ばれる世代の方々が若かりし頃に踊られた、ハンドモーションを大きく見せる古風なスタイルで知られています。

しかも、夫のケアヴェはハワイの音楽史に長け、昔の名曲の発掘・収集家としても知られています。ほかのクムフラたちが、わりと今話題のミュージシャンのヒット曲をアウアナ曲に選ぶことが多い中、クム、ケアヴェは今、忘れられかけた名曲を掘り起こし、現代に蘇らせる選曲を続けています。日本でなら例えば、1930年代に流行った♪影を慕いて や、♪すみれの花咲くころ といった、今の若い人が知らない古い曲を、改めてその曲の良さをアピールすべく、メリー・モナークの舞台に出してくるのです。

♪ヘレナは、1940年前後に発表された曲。1900年代に多くの名曲を生んだアルヴィン・アイザクスが、かつてロイヤル・ハワイアン・ホテルのオーケストラの名ディレクイターの妻ヘレンに捧げられたラブソングの名曲です。現在のヒット曲から昔の名曲まで、知らなかった歌の良さを、フラと共に楽しめるのがアウナアの日の面白さです。

 

ライタープロフィール
プロフィール: 瀬戸みゆき
グラフィックデザイン学校卒業後、編集プロダクションに勤務し、旅と味のジャンルで編集者&記者に。その後、ハワイ専門季刊誌編集を経て、ハワイへ留学。約14年間、ハワイに住んで旅行誌と雑誌作りに携わる。2001年からはフラ専門誌「フラレア」でも、ハワイ文化とフラの取材、執筆を続けている。また、12年前からアンティ・マリー・ルーと娘ポーレットより学んだフェザーレイ作りの楽しさと奥深さにハマり、フェザーレイ制作を続けながら、講習も開催。