クム、ナニ・リム・ヤップ率いるハーラウ・マナオラによるアウアナ♪ホオナネア

フラの衣装といえば、赤いチューブトップに葉っぱのスカート、というイメージを持つ人が多いのでは? でも、ウェディングドレスのように、後ろの裾を長く引いた衣装で踊るフラも、ハワイにはあるんです。裾の長いドレスをホロクーと呼び、ホロクー・フラはそれを着て踊るフラのこと。

ホロクーは、宣教師がハワイへやって来たのち、ハワイの女性が西洋風の服を着るようになって生まれたフォーマルドレスです。ハワイの結婚式はホロクーが定番ですし、今のおばあちゃん世代が若かったころは、ホロクー姿で参加する舞踏会がよく開かれていたそう。そのころ、ホロクー・フラも踊られるようになりました。

裾の長いホロクーで踊るのは、くるぶし丈の衣装の時に比べ、段違いに難しい。パンプスを履くことが多く、裾を踏まないように摺り足で裾を払いながら踊り、背後の裾がくしゃくしゃにならないよう、ダンサーは常に気を配ります。ホロクー・フラならではの踊り方を学ばないと踊れません。曲もスローなラブソングが多く、まだ年若いフラガールには踊れない、“憧れのお姉さんのフラ”なのです。

今、ハワイでも、正式なホロクー・フラを見られる機会は少なく、メリー・モナーク・フェスティバルがその貴重なチャンスのひとつ。しかも今年は、1990年代にホロクー・フラを十八番にしていたクム、ナニ・リム・ヤップが久しぶりに出場し、期待どおりのホロクー・フラを披露してくれました。深紅のホロクーをまとったダンサーたちのフラが、優雅で艶っぽいことと言ったら! 目の肥えたハワイの観客たちも、大歓声を上げていました。

 

ライタープロフィール
プロフィール: 瀬戸みゆき
グラフィックデザイン学校卒業後、編集プロダクションに勤務し、旅と味のジャンルで編集者&記者に。その後、ハワイ専門季刊誌編集を経て、ハワイへ留学。約14年間、ハワイに住んで旅行誌と雑誌作りに携わる。2001年からはフラ専門誌「フラレア」でも、ハワイ文化とフラの取材、執筆を続けている。また、12年前からアンティ・マリー・ルーと娘ポーレットより学んだフェザーレイ作りの楽しさと奥深さにハマり、フェザーレイ制作を続けながら、講習も開催。